解雇と非正規雇用のない世界へ

希望のバス 2011年、韓国で起きた奇跡

2011年、韓国社会はクレーンの上の一人の女性が発する声に耳を傾けた。

「解雇は殺人だ!」

「笑って最後までともに闘おう!」

彼女を応援しようと釜山にかけつける数万の人の波は、「希望のバス」と呼ばれた。

309日間クレーンに立て篭もり、韓進重工業組合員の整理解雇を撤回させた金鎮淑(キム・ジンスク)、来日講演!

2013年12月1〜5日、東京、京都、大阪 日程

金鎮淑(キム・ジンスク)さん

 

1960年、韓国・江華島の貧しい農村に生まれる。新聞配達、バスの案内係など様々な仕事を経た後、81年に大韓造船公社(現・韓進重工業)影島造船所で初の女性溶接工として働き始める。

死亡事故が多かった劣悪な労働環境を変えるために、まず御用組合を変えようと立ち上がったところ、86年に不当解雇にあう。以後、解雇撤回闘争を続ける中で幾度の逮捕・弾圧を受けながら、民主労総指導委員として釜山地域の労組結成・労働運動に尽力する。

2010年末に韓進重工業が発表した400人の整理解雇に抗議し、2011年1月、クレーンに上り整理解雇撤回を訴え続ける。金鎮淑らを応援するために市民が大挙してバスに乗って駆けつけた「整理解雇と非正規雇用のない世界に向かう希望のバス」は、新自由主義による資本の暴力に抗う運動の新たな地平を切りひらいた。

11月10日、会社側は整理解雇を撤回。金鎮淑は309日目に地上に下りた。

ゲスト

ソン・ギョンドンさん
詩人。1967年、全南・筏橋で生まれる。高校を出た後、様々な労働現場で働く。2001年『実践文学』で創作活動を開始し、九老労働者文学会と全国労働者文学連帯で活動した。詩集「クルジャム」「些細な問いに答える」がある。
2011年から「非正規雇用のない世界をつくるネットワーク」を結成し活動。「希望のバス」提案者の一人。

ファン・イラさん
釜山地下鉄切符売り場で非正規労働者として働き、2006~07年、整理解雇撤回闘争をする。キム・ジンスクさんの309日間の立て篭もり闘争をクレーンの下で支えた。現在、民主労総釜山支部、労働相談部長。(写真、右)

参考映像